ルーザのところ。

みつかっちゃった!ここはリトルウィングやアークス、ハンターにモンスターマスター等を転々とするルーザが綴る、ハイテンションでエキサイティンなところ。安心の"準"毎日更新でお届けしますので、どうぞごゆっくり!
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避難所生活238日目 ~まっかっかずきん~


「・・・っとサイテー」

ブロンド髪の少女は手にしていた
バケットから右手を離すと、
露骨に不機嫌そうな態度をとったまま、
刃物の様な視線を向け呟いた。
もう片方の手には身の丈1.5倍はあろうかという、
巨大な重機を握っている...チェーンソーだ。

「お前・・・"赤ずきん"だなァ?」

言葉を投げ返したのは狼だった。
巨大な体躯を二足で支える人狼が、
赤ずきんと呼ばれた少女の持つ
チェーンソーを見下ろしている。
そしてギラリと光る太く鋭い牙よりも、
両腕に嵌め込んだ無骨な爪甲に目を奪われる。

「おばあちゃんが待っているの」

「へぇ」

「アナタに構ってるヒマは無いの」

「そうかよ」

「退(ど)きなさいっつってんの頭悪いわね」

「今日は頭巾が赤くねぇじゃねェか?」


その言葉にピクリと反応を示した
赤ずきんの顔が、更に険しくなる。
例え言葉が通じようとも、
話の通じない相手は心底嫌いらしい。

「・・・今日は"白な気分"なの」

語尾が強い。
イライラしている。

「すぐ赤くなっちまうぜ?」

こちらはそうでもない。
ヘラヘラしている。

「アナタの血が赤ければね」

そう言って不敵に笑う赤ずきん。
それを天秤にかけられたかの様に、
今度はオオカミの表情が歪み始める。

「ニンゲンが」

「何度も何度も」

「俺様の縄張りを涼しい顔して通りやがって・・・」


今にも飛び掛からんとする勢いで
息を荒くし、口を広げるオオカミ。
バキバキと鳴り響くこの音は、
踏み締められた小枝の断末魔か。

「お見舞いしに行くんだから仕方ないじゃない」

「もう会えねえけどな」

「あら、会ってちゃんと報告するわよ」

「キモい変態に付き纏われたって」


次の言葉が発せられるより前に、
目の血走ったオオカミが
素早く赤ずきんに飛び掛かる。

大人気無く振り下ろされた爪甲は、
容赦無く華奢な少女の身体を、
訳無く貫くかと思われたが、
鳴り響く金属音がそれを否定した。

「うっ・・・」

あっという間に二十数歩分ほど
遠く吹き飛ばされた赤ずきん。

「・・・とうしいわね!!」

だがそう叫ぶと
巨大チェーンソーを地面へ
斜めに突き立てながら、
即座に体勢を立て直す。
花畑としてはたまった物ではない。

散らされた無数の花の花弁は、
二人に怯え逃げ惑うかの様に宙を舞う。

しかしその代償あって、
彼女が手にしたチェーンソーは
期待通り持ち主の命を守るのである。
これで何度目であろうか。


途端、ギュアアアアアアア
けたたましい轟音が響き始める。

見れば彼女のチェーンソーの刃は、
先刻の報復を未だか未だかと急かす様に
唸り、回転していた。

それを知ってか知らずか、
地面を強く蹴って距離を詰めるオオカミ。
彼もまた唸り、吠えている様だったが、
チェーンソーはその音さえも遮った。

お前とはもう会話しない

という赤ずきんの心の表れだろうか。
続くオオカミの一撃をひらりと躱すと、
一回転しつつチェーンソーを叩き込む。

...が、今度はオオカミの爪甲がそれを許さない。
ただでさえ喧しいチェーンソーの駆動音は、
オオカミの爪甲と文字通り火花を散らし合って
思わず耳を塞ぎたくなる様な音を奏で続けた。

それまで目尻を上げ
相手を睨むばかりだった赤ずきんは、
一瞬「信じられない」といった表情で
花咲く爪甲に目をやったが、

迫るもう片方の爪甲が目に入るや否や
すぐさまお得意の舌打ちをすると、
チェーンソーの重みで軽く反動を付け、
オオカミの頭上を飛び越える。

その様子を体勢一つ崩さず
見送る事にしたらしいオオカミは、
ゆっくりと赤ずきんの方へと向き直る。


突然轟音が鳴り止んだ。
赤ずきんの右手は既に
チェーンソーのスイッチから離れ、
辺りには再び静寂が訪れる。

それは先程までの喧しさからすれば
不気味なまでの静けさとも言えるが、
尤も、それを気にする様なか弱い生物は
既に逃げ出してしまっているだろう。

「成る程、"白な気分"ねぇ...」

腕を組んだオオカミが
ニヤニヤしながら赤ずきんを見遣る。

「・・・サイテー」

顔色ひとつ変えない
赤ずきんがスカートを払いながら
やはり不機嫌に返す。

地に咲く花の数こそ減ったものの、
一度見た様な光景だ。

「・・・今晩のメシにと決めていたんだが」

オオカミは続ける。

「"ペット"もアリだよなァ?」

この日一番の下劣な表情を見せながら、
オオカミが爪を鳴らす。

「あたしケダモノの子を産む気は無いんだけど」

「てか腹縫うハメになるのはアナタの方でしょ」


いつもと変わらぬ表情のまま
赤ずきんが舌を鳴らす。

「どういう意味だ?」

釈然としない様子のオオカミが尋ねるも、
それを見た赤ずきんはやれやれといった感じに
わざとらしく溜め息をついてみせる。

「生意気なガキだ・・・」

オオカミも先程は冗談のつもりで
赤ずきんを揶揄(からか)ったのだろうが、
彼女の憮然とした態度がどうにも
それを本気にさせたらしい。

「オオカミって食えるのかしら?」

「へへ・・・そのキカイでおままごとすンのか?」

「まさか。きっと素敵な猟師さんが現れて捌いてくれるわ」

「そういうのがタイプかい」

「あたしより強い男じゃないとイヤね」

「...ビンゴ!そりゃあ俺しか居ねェだろう!」

「アナタ、あたしより弱いでしょ」


恐らく過去に殺してきたのであろう
狩人たちを指で数える様な仕草を見せながら、
オオカミはテンション高く叫ぶも、
一方の赤ずきんは気怠げな目で、
地に突き立てたチェーンソーを
弄りながらバッサリと言葉で斬り捨てる。

言われて見てみれば、確かに
依然として全身真っ白な赤ずきんに対して、
オオカミの肩の毛はぼんやりと赤い。
やはり赤いようだ。

「・・・いつ斬られたのか覚えてねェな」

「覚えてなくて結構」


赤ずきんはそれだけ言うと、
それまで弄っていたチェーンソーを
縦に折り畳む様な素振りを見せ、
取っ手ごと思い切り引き抜いてみせた。

すると次の瞬間には
やはり轟音を奏でる小型のチェーンソーが、
赤ずきんの両手に1台ずつ握られていた。

「次は群れに守られて暮らすといいわ」

響く轟音の中、赤ずきんが
静かに呟いたその言葉が、
果たしてオオカミの耳に届いていたかどうか。

それは定かでないにしろ、
オオカミはそれに応じる様に
獣の言葉で地面を蹴り出し、
2つの影はまたしても火花を
散らし始めたのだった。


...


......


「おや、来たね」

ドアに取り付けられたベルの音が
小鳥の囀(さえず)りよりも高く響き、
小さな家の中から老婆が姿を現す。

「遅くなってごめんなさい」

バケットを手にした少女が、
老婆に親しげな表情で笑いかける。

「本当にね、心配させるんじゃ・・・」

と、そこまで言い掛けた老婆は
思わず目を丸くして言った。

「あらアンタどうしたのその服」

「真っ赤じゃない」


確かにその老婆の言う通り、
少女の召し物は頭巾から服から
全て真っ赤なのであった。

「別にいつもの事でしょ?」

「ああ、そうだったね」

「ウラァッ!!」


突然繰り出された少女の拳を
老婆は片手で難無く受け止める!

続く拳、また拳、ああっ右脚!
挙句の果てにはチェーンソーまでもが
風を切り老婆を襲う!!
しかし老婆は無傷で躱すのだ!!!



「"お見舞い"しに来たよ」

と少女は言う。

「"稽古"はその臭い服洗濯してからにしな」

と老婆は言う。


「洗えば落ちるかしら」

と少女は返す。

「諦めて新しくかってもらった方がいいね」

と老婆は返す。


「オオカミ皮のコートが欲しいの」

と少女が強請(ねだ)る。

「地元の猟師にでも頼みな」

と老婆が一蹴する。


すると少女は一旦拳を引き、
ニコリと微笑んで言った。

「自分で"狩って"来るから大丈夫」


...


......




赤ずきん「っていうのをね!今度ドラポのストーリーモー

ウル「あれもう来ないよ」

赤ずきん「えっうそ!やっぱり!?」

ウル「カジノも来ないからな」

ギャンブラー(補欠)「クソッ、クソッ...!」

ヴェルヴォルフ「(何でここの管理人はレイヤー使って描かねェんだ...)」



次回、リノよ永久に眠れ。


おわり。
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【 2016/02/09 (Tue) 】 その他 | TB(0) | CM(0)
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Author:ルーザ
 
[About]
・常に後光が差している
・よく見ると残像が出ている
・目が合うと妊娠する
・宵越しの記憶は持たない
・雨上がりに道端でよく死んでいる
 

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